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高齢者のうつ病

うつ病と聞くと働き盛りの若い世代から中高年の方がなる病気のように思っている方も多いのではないでしょうか?

仕事や人間関係にストレスを感じたり、責任ばかりが増えたり、女性ですと出産という一大イベントの前後に起きる症状や仕事と育児の両立にストレスを感じ発症してしまうケースが挙げられます。
これらのことは、メディアなどにもよく取り上げられていますので、聞いた事があると思います。

まだあまり認知されていませんが、高齢の方のうつ病も近年増えてきています。
高齢の方は身体的な症状に目が行きがちな事や、その症状が認知症と間違われやすく、うつ病を発症していることがわかりにくいのが現状です。

認知症の症状としては記憶障害を起こす事が一般的ですが、実は他にも気分の落ち込み、意欲の低下、イライラなど、うつ病にとてもよく似た症状が起きる場合もあります。

うつ病と認知症の違いを判断するには、簡単なテストもありますが、MRI検査で脳の委縮状態を調べるなど脳機能検査を行う手段があります。

体力面や気力面に衰えを感じ、健康面、金銭面での不安、配偶者や親しい方たちとの別れ、仕事を退職した事により社会との接点がなくなった事、一人で暮らしている方は孤独感などからうつ病を発症してしまう事は少なくありません。

実はうつ病は認知症と同じくらい高齢の方に多い病気で、男性に比べて特に女性に多く発症する傾向があることがわかっています。

高齢者のうつ病は、若い世代のそれに比べ、親しい方、特に配偶者との別れの体験が引き金になる事もわかっています。

また、以前にうつ病を患った事がある、もしくはご家族にうつ病になったことがある方がいる場合も発症してしまうケースが多いです。

高齢者のうつ病の特徴は、気分が落ち込んだり、塞いだりという一般的な抑うつ症状よりも、耳鳴りや眩暈などの自律神経系の症状や、特に原因がないのに、なんとなく体のいろいろな箇所が痛いなどという症状の現れ方をする特徴があります。
また、物忘れや妄想が現れたりすることもあります。

ご家族や周囲の方のみならず、高齢者自身が「年だから仕方ない」と諦めてしまい病院を受診しなかったり、病院に行っても体の痛みや不調を話してしまう事が多いために見逃されてしまうと、うつ病の症状を悪化させてしまいます。

高齢者のうつ病は身体的な疾患と複合している場合や、認知症を同時に発症している場合もあります。

ご自身で不安を感じたり、ご家族の不調を感じた場合には、なるべく早く掛かりつけの医師や精神科を受診する事が大事です。